ターゲティング広告とは

ターゲティング広告とは | ユーザーのメリット | ターゲティング広告の種類と手法 | ユーザーの選択肢


ターゲティング広告とは

ユーザーやコンテンツの情報を分析して、ユーザーにとって適切と思われる広告を配信するものです。
ターゲティング広告では、PCやスマートフォン・タブレットのブラウザ*ごとのクッキー*上に発行されるIDに紐づいて蓄積される情報(サイト閲覧履歴等)や、スマートフォン・タブレットのOSが発行する広告識別子*に紐づいて蓄積される情報が使われています。
ブラウザやデバイスを1ユーザーと見立てていますが、実際に特定の個人を識別しているわけではありません。


ユーザーのメリット

ユーザーは、ターゲティング広告により、自分が興味関心のある広告に接する機会が増えることになり、また興味の薄い広告を目にする機会が減ることになります。
また、広告効果の高いターゲティング広告は、媒体社の収益向上に寄与し、より良いコンテンツ提供が期待できます。


ターゲティング広告の種類と手法

オーディエンスターゲティング
概要
従来の、広告枠という「スペース」に広告を出すのではなく、ユーザーという「人」に広告を出すという考え方のターゲティング手法です。
ユーザーの属性情報や位置情報、行動履歴等のオーディエンスデータを使って、ユーザーにとって適切な広告を出すことができます。

方法
オーディエンスターゲティングでは、ユーザーを識別することが前提になります。

◇ブラウザでの識別方法
ウェブサイト上に、広告配信事業者から提供される計測タグ*を設置し、ユーザーがその計測タグに接触すると、ブラウザにユーザーを識別するためのIDを書き込んだクッキーを付与します。また、ID情報とともに、行動ターゲティング等で利用される情報(閲覧したウェブサイトのURLや、日時等のデータ)が広告配信事業者のサーバーへ送られます。

◇アプリでの識別方法
アプリ上に、広告配信事業者から提供される計測用SDK*を組み込み、ユーザーがそのSDKに接触すると、広告識別子(IDFA/AndroidID)と閲覧した日時等のデータが広告配信事業者のサーバーへ送られます。

ユーザーデータを利用したターゲティング(オーディエンスターゲティング)が、オプトアウトの対象となります。
オーディエンスターゲティングと呼ばれるターゲティングには、以下のような種類があります。

デモグラフィックターゲティング

概要
年齢、性別、所得、職業等の属性情報を使って、ターゲティングを行います。
属性情報は、ユーザーが登録した情報を用いる場合や、行動履歴をもとに属性を類推した情報を用いる場合があります。

ジオグラフィック(ロケーション)ターゲティング

概要
IPアドレス*や、Wi-Fi*、GPS*等から位置情報を取得し、ユーザーの所在地を類推してターゲティングを行います。

行動ターゲティング

概要
ウェブサイトやアプリでの閲覧履歴、広告に対するクリック等の行動履歴、ECサイトでの購買履歴等からユーザーをセグメント化し、ターゲティングを行います。

リターゲティング

概要
行動ターゲティングの一種で、ユーザーの広告主サイト(またはアプリ)への訪問や、商品の詳細ページの閲覧、商品の購入等の行動を記録して、それに合わせたターゲティング配信やメッセージの最適化を行います。

検索キーワードターゲティング

概要
ユーザーが検索エンジンやサイト内検索で使用したキーワードで、ターゲティングを行います。


コンテンツターゲティング
概要
オーディエンスデータを使用しないターゲティング手法で、ウェブサイトあるいはウェブページにおいて、コンテンツ内容をカテゴライズし、そのカテゴリにあった広告を配信します。
コンテンツを閲覧しているユーザーに対して、コンテンツと親和性の高い広告を表示することで、高い効果を狙います。

方法
コンテンツ内容を見て、人間が手動でカテゴライズしたり、システムがウェブページをクローリング*し言語解析等の技術で機械的にカテゴライズします。
広告主は、カテゴリ情報をもとに、訴求内容にあったウェブサイトおよびウェブページに広告を出します。
このターゲティングでは、オーディエンスデータは使われないため、オプトアウト対象外となります。


ユーザーの選択肢

ターゲティング広告を停止したい場合、以下のような方法があります。

ブラウザ広告
クッキーの無効化

ブラウザ側で、クッキーの利用を制限(無効化)することができます。
クッキーを無効化すると、ターゲティング広告が停止されるだけでなく、その他クッキーを利用しているウェブサービスにおいても、機能が制限される可能性があります。
ブラウザ毎の設定方法は、対象ブラウザの公式ウェブサイトをご確認ください。

オプトアウト

広告事業者は、自社のサービスにおけるオプトアウト(ターゲティング広告の停止)手段を提供しています。
オプトアウトでは、ブラウザのクッキーにターゲティング拒否という印をつけることで、そのブラウザをターゲティング対象外とみなします。
そのため、複数のブラウザを利用している場合は、それぞれのブラウザでオプトアウトを実行する必要があります。また、ブラウザの変更、クッキーの削除及び新しいPCへ変更等の場合には再度オプトアウトが必要となります。
オプトアウトを実施するには、対象サービスの公式ウェブサイトか、DDAIのオプトアウトページをご確認ください。

アプリ広告
OSでの制限

OS側で、広告識別子を利用したターゲティング広告を制限する仕組みを提供しています。
OS毎の設定方法は、対象OSの公式ウェブサイトか、DDAIのオプトアウトページをご確認ください。

次項: 用語解説